心の整理術(3つ)

みなさんこんにちは、ホントモです。

今回は最近私が取り組んでいる心の整理術についてお話していければなと思っています。少しづつ効果が見え始めたころなので、興味がわいたらぜひやってみてください。

また、読書をするうえでも心の状態で内容に集中できるかどうかも決まると考えています。読書好きだけど、集中できないなという人も参考にしてみてくださいね。

1.10秒呼吸法

初めにご紹介するのは10秒呼吸法というものです。まずはどうするのかご紹介していきましょう。

 

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呼吸の基本
  1. 姿勢を正して座ります。私は胡坐(あぐら)をかいて手を膝の上に乗せています。
  2. 目を閉じます。
  3. 口をすぼめて、6秒間口から息を吐きます。このとき、おなかを凹ますことを意識してください。
  4. 鼻から空気を吸い込みます。4秒かけて吸い、いったん止めて3.の動作をします。
  5. 3と4を交互に繰り返します。3分から10分ほどやるとよいでしょう。

おなかに手を当てると、より意識的に空気をお腹まで送ることができるので、初めて試す方はやってみてください。また、寝る前に寝転がってやると、睡眠に自然と入ることができます。最近よく眠れないなという方もぜひ試してみてくださいね。

1.1 効果

この10秒呼吸法はリラックス効果があります。仕事や勉強につかれたとき、寝る前、朝の時間などにやってみるとよいでしょう。私はこれを10分行って、実際にリラックスすることができました。また、できるだけ外界の刺激ではなく、自分の呼吸の流動を意識して行うとより効果が期待できます。初めは難しいかもしれませんが、毎日やるうちに心がストレスに強くなっていることに気が付くでしょう。

知っている方はこれが腹式呼吸というものだということに気が付いたかもしれません。実は、腹式呼吸には環境からの刺激やストレスに対処する効果があるといわれています。人間は赤ちゃんの頃腹式呼吸を行っています。実際に赤ちゃんのお腹を見ていると吸うときに膨らみ、吐くときにへこんでいることが分かります。赤ちゃんが腹式呼吸である理由は、母体から外界へ生まれて光や音、においなど様々な環境的刺激をうけ、それによってストレスを感じるからです。それらのストレスを和らげるために腹式呼吸を行います。そして、成長するにつれて肺式呼吸へと移行していきます。

つまり、ストレスを軽減したりストレスに強い内面環境、抵抗力を維持するためにこの呼吸法を行うのです。

2.日記をつける

次に私が実践していることは日記をつけることです。その日起きたことを自由に描く方式でやっています。こころの中にあるものを日記に起こしてことばにすることで、不安や恐怖が解消されます。人間はことばや記号を用いていろんな思考をしたり、環境を処理しています。環境と自分の内面的環境との間に乖離があると、人間は現実から目を背けたり、攻撃的になったりすることが知られています。日記をつけることはそうして外的環境と内的環境のすり合わせの行為です。これを行うことで平静を取り戻し、こころを落ち着かせることができます。

ちなみにわたしは夜にその日の出来事を記述しています。この時、その場その場での自分の感情や情動をできるだけ詳細に記述します。例えば以下の通りです。

(例1)今日はスーパーに行って買い物をした。店員さんがにこやかに対応してくれて、とてもうれしくなった。天気も良くて1日中晴れやかな気分だった。

(例2)今日は職場で上司に叱られた。私が仕事でミスをしたせいだった。初めは叱られたことで落ち込んだけど、今冷静に考えれば上司は自分を思って叱ってくれたのだろう。自分をよく見てくれていて、叱ってくれる存在がいることはうれしいことだなあ。

注目する部分はどちらの例もポジティブな思考で言葉を締めくくっていることです。そうすることで、心地よい眠りにつくことができるでしょう。また、実際にはそう思ってなくてもポジティブな言葉で締めくくることで、前向きな気分に自分を仕向けることができます。

2.1 初めて日記を書こうとする人へ

日記かいてみたいけどどんな日記帳があるのか知らない方のためにいくつかご紹介してみたいと思います。

 

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 1.1日1ページタイプ

日記を普段からつけていたり、1日のことを長く記述したい人には1日1ページタイプがおすすめです。わたしが利用しているのもこのタイプで、大体10分から20分くらいで書き終えることができます。とくにことばに起こすことが好きな人におすすめな日記タイプです。

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www.amazon.co.jp2.1日数行(7行)タイプ

あまり長く書けないよっていう方は1日数行タイプのものもあります。上記の日記帳の面白い点は三年分の日記をつけることができて、各年目の同じ日が同じページに記録されていく仕様になっているため、同じ日の1年前に何をしていたのか一目でわかるようになっています。日記をよく見返して懐古したい人にはお勧めです。

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www.amazon.co.jp3.スケジュール帳を日記にする

日記帳はどうしても買いたくないという人はスケジュール帳がおすすめです。スケジュール帳のカレンダーの空白欄に、予定ではなく日記をつけます。書いた日記が1ページで1か月分見ることができるので、より克明にあの日何をしてたかなど思い返すことができます。また、日記帳よりもスケジュール帳のほうが安価なものが多いというのも魅力の一つではないでしょうか。日記をつけたいけど、続かなかったときのことを心配する方は、ほかの用途もあるスケジュール帳を使うのがいいかもしれませんね。

3.本を読む

最後の整理術としてご紹介するのは本を読むことです。このブログをご覧になるであろう方の中には普段から読書をしているという人もいるのではないでしょうか。本を読むことは純粋に楽しいものでもありますが、リラックスをさせてくれ、自分の内面と向き合う大切な時間を作ってくれていると思います。

特に小説などの物語形式の本を読むと、主人公の感情や思考を読み取り、自分自身と照らし合わせたり新たな考え方と出会ったりと、様々な効果があります。

しかし、本を読むのもおっくうになることもあるのではないでしょうか。そうしたときは、1や2の項目で紹介してきた10秒呼吸法日記などを積極的に取り入れてみるとよいかもしれません。少し余裕が出てきたなと思ったら本を読んで、さらに心を整理していけるでしょう。

3.1 本を読んで助かった経験

私が実際に本を読んで助けられたという事例を挙げてみます。

世の中には一杯緊張することあると思うけど、やっぱり一番緊張するのは採用面接や人前で話す時だと思います。(これは間違いない)私も最近採用面接を受ける機会があったのですが、面接の前日は寝ようとも寝付けず心がざわざわして、やり場のない不安を抱えていました。夜なので気分転換に散歩もできないですし、スマホを見てしまうと覚醒して余計眠れなくなるなと思っていました。そんなとき、買っていた本を開いて文字を追ううちに楽しくなってきて。いつの間にか不安もどこかへ行っていました。

また、不安を感じていた自分を客観的にとらえることもできて不安を受け入れることもでき、無事に翌朝ちゃんと起きて面接を受けることができました。

最後に

いかがだったでしょうか。一つだけでもいいので実践してみて、これいいなと思ったものだけでも続けていけば心の整理上手な人になれるかもしれません。私も続けていくので、一緒に頑張りましょう!





 

 

『ムーン・パレス』ポール・オースターについて~父の死と向き合う~

みなさんこんにちは、ホントモです。

今日は最近読み終えた本、ポール・オースターの『ムーン・パレス』について読了の感想をブログにしていきます。また、後半は私の話が中心となります。

  • オースターってどんな人?
  • 『ムーン・パレス』について
  • 『ムーン・パレス』と自分
    • 心の支えとなったのはかけがえのない友人
  • いま、大切な人との「死」と向き合う
  • 時間が全部癒してくれる
  • 最後に

オースターってどんな人?

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Paul Auster、1947年2月3日 ~


まず初めに、著者であるオースターについてご紹介していければと思います。基本的にwikipediaからの情報ですが、自分なりにかみ砕いてご紹介していきたいと思います。

オースターはアメリカ人作家で、現在もご存命であられます。全く失礼な話ですが、ご自身の著書から放たれる古典的な雰囲気から、もうすでに亡くなった方かと思っておりました。私目の非礼をこの場で謝罪させていただきます。

さて、オースターは12歳の時に叔父から授かった段ボールいっぱいの本を読みふけり、のちに文学者として頭角を現すきっかけとなりました。『ムーン・パレス』(以下、単に著作と表記します)の中でも主人公のマーコ・フォッグも伯父から大量の本を受け取ります。専ら異なっているのは、フォッグが12歳の時ではなく、大学生の時であるという部分ですね。著作の中の表現は、ご自身の実際の経験を反映して表現したとされています。大学卒業後はメキシコやフランスで農作業などに勤しんでいたそうです。しかしながら、自身の金銭を使い果たしてしまったことをきっかけに、アメリカへ戻ることとなりました。その間、翻訳本や自身の著作を発表するなどして、文学者としての道を着々と歩んでいきました。

そんな折、1979年に父が亡くなり遺産を手にしたことで創作活動に没頭することとなりました。ポール・オースターとしての処女作である『孤独の発明』は、彼と父との関係性を描いた自叙的作品となっています。彼の作品の大きなテーマとされているのがアイデンティティや生きる意味を探すことです。著作の中でもそのテーマが巨大に表現されていて、読んでいるものが生き方を考えさせられたり、自分というものを改めて見つめ返すことができる内容になっていました。著作が発表されたのは1989年で、父が亡くなってちょうど10年の折だったというのも何かしら感慨深いものを感じてしまいますね。

『ムーン・パレス』について

実際に読んでみるとこれがまた独特なものがありました。私が読んだのは柴田元幸さんが訳したもので、新潮文庫から出版されています。

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『ムーン・パレス』新潮文庫より

なかなか手に取りたくなる表紙だと思いました。書店に行ってこの本を探し出したときとても見つけやすくて、手に取った時思わずかっこいいと思ってしまいました。本棚にあるとおしゃれさがあって、個人的には感触がかなり深く突き刺さりました。(笑)

さて、実際に読んでみるとこれがまた読みやすいのです。てっきり、翻訳本の類は少し読み辛さが生じるとすぐにやめてしまいたくなるのですが、この本は割合読みやすくて引き込まれました。また、フォッグの状況と自分の状況を比較しながら読んでいく楽しさもありました。あらすじは以下の通りです。

大学に通うマーコ・フォッグは幼いころに母を亡くした。父も知らない彼の心の支えであり、家族だったのが 伯父のビクターだった。ビクターはフォッグに多くの本を残してこの世を去っていった。天涯孤独となったフォッグは、放浪し、餓死寸前のところで友人のジンマーとキティに救われる。キティへ恋をし職がなかった彼は、ある求人を見つけ雇い手のエフィングという盲目で車いすの男性の目となり、感覚となるという奇妙な職を手にする。そして、エフィングの壮絶な過去を記録する役割を任せられ、これまで霧の中に紛れていた父との関係をフォッグと各人との出会いが紐解いていく、、、

 あらすじから受け取れるであろうことは、フォッグ自身かなり過酷な人生を歩んできているということです。ネタバレになってしまうので詳細を述べることはしませんが、事実フォッグは自身の遍歴を回想し、ある一つの重要な事実に気が付きます。専らそれは彼自身の家族のことです。ここまででの話の流れで気になった人はぜひ読んでほしいと思う一冊です。

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梅雨の衝撃

梅雨の衝撃

皆さんこんにちは、ホントモです。youtubeに動画を投稿したのでリンクを添付しておきます。

www.youtube.com今回紹介した本は、有名なものばかりです。自分なりに考察もしているので、時間がある方はのぞいてみてくれると嬉しいです。

さて、今回のブログテーマは”梅雨の衝撃”です。雨が降るとただでさえ調子の悪いホントモですが、今回は梅雨ということで雨のパレードとなっております。

皆さんは梅雨の不快な蒸し暑さにどう対処していますか?なかなか太陽に巡り合うことができないので、気分まで暗く落ち込んでしまいますよね。先日、姉と会ったんですが雨が降ると読書したくなるという感覚で一致したんです。基本的に雨は嫌いですが、本を読むには落ち着いていて最高の天候だと思っています。今は特に、いろんなことが世界で起きていて、少し落ち着く余暇が必要なのではなかろうかと思います。

個人的には梅雨は休む口実としてうってつけです。いくつかご紹介していきますね。(笑)

 

1.大気変動による片頭痛

実は私、片頭痛持ちなんです。天気が悪くなる前の日なんか何もやる気が起きなくなるほど頭痛がします。でも、そんな都合よく頭痛になる人ばかりではないですよね。そういう時は嘘をつけばいいんです。自分は片頭痛で雨の日は調子が悪いんだと言い聞かせたり、周りの人に言ったりしてしまえばいいんです。頭痛に苦しんでいる姿を見れば、周りの人は心配したくなるものです。時々嫌味を言う人もいますが、そんな人は受け流しておけばいいんです。甘えられる人に甘えられる分だけ甘えて休むことも重要ですよ。

この方法のいいところは、他人には頭痛の痛みが分からないということですよね。実際は頭痛なんてないんですから、元気な状態で回りに心配してもらえます。(笑)自分に都合のいい嘘なので、気をとがめる人にはお勧めできない方法ではありますが、一つの手段として持っておいてもいいのではないでしょうか。

2.前世を植物であると豪語する

この方法は私が実際に用いている手法です。私、実は前世は植物だったんですね。だから、太陽の光がないと元気がなくなってしまいます。今は人間ですから水は好きな時に補給することができます。しかし、太陽光は太陽が出なければ浴びることができません。したがって、梅雨の時期は元気がないんですよ。植物と言ってもコケや陰樹ではなく、陽樹なのでこうしたことが起きてしまうんです。

「何言ってんだ、こいつ」と思われればこちらの勝利です。(笑)

この方法はかなりリスクの伴うものです。変人に思われてもよいのであればどうぞこの方法を存分に使ってください。(笑)

3.家にいる口実にする

雨の日に進んで外に出たがる人はまれですよね。しかし、前々から予定があったりしてやむ終えず外出しなければならないことがあったり、買い物に行かなければならなかったりするのではないでしょうか。そうしたときは自分自身に雨が降っていることを言い訳に家にいるように仕向けましょう。雨に濡れると風邪をひく、風邪をひくと薬がいる、薬がいるとお金が無くなる、お金が無くなると辛い、はい、つらいんです。だから、家にいればいいんです。存分に引きこもって、映画を見たり本を読んだりyoutube見たりして過ごしましょう。そうすれば存分に休むことができるようになります。

休むのが上手な人になろう

ストレスが知らず知らずのうちにたまって、塞いでしまうことがあるかもしれません。ストレスをためないために必要なことは休養を取ることです。立ち行かなくなって体を壊してからでは遅いんです。自分を責めてしまいがちな人、卑屈になりやすい人たちは、この梅雨に乗じて存分に休むようにしましょう。